投稿日:2025.09.26 更新日:2025.09.22

Webデザインと紙デザイン

Webデザインと紙デザイン

普段、私たちが何気なく目にしているWebサイトやパンフレット。
どちらも情報を魅力的に伝えることが目的のデザインですが、
使うメディアや目的によってデザインの考え方や作り方のポイントは大きく異なります。

「Webサイトもパンフレットも、同じようなデザインでいいのでは?」
「それぞれの媒体で、何を意識してデザインを頼めばいいんだろう?」

今回はそんな疑問にお答えすべく、「Webデザイン」と「紙デザイン」の違いや
ポイントなどについてご紹介します!


それぞれのデザインの違い

1. 目的と情報の届け方

◆Webデザイン

一番の目的は、ユーザーを「次の行動」へ導くことです。例えば、「お問い合わせ」「商品の購入」「資料請求」といったゴール(コンバージョン)に向けて、常に最新の情報を届け、ユーザーをスムーズに誘導する設計が求められます。情報量が多くても、ページを階層的に分けて整理できるのが特徴です。

◇紙デザイン

限られたスペースの中で、情報を分かりやすく伝え、企業のブランドイメージやコンセプトを印象付けることが得意です。一度印刷すると修正ができないため、情報の整理と、見る人の記憶に残るようなデザイン性が重要になります。

2. ユーザー体験(見え方と触れ方)

◆Webデザイン

PC、スマートフォン、タブレットなど、ユーザーが使用する様々なデバイスで見られることを前提にデザインします。それぞれの画面サイズに合わせてレイアウトが変化する「レスポンシブデザイン」が不可欠で、クリックできるボタンや動きのあるアニメーションなど、動的な表現でユーザーの操作を促します。

◇紙デザイン

手に取った時の「手触り」や「質感」も大切なデザインの一部です。紙の種類や厚み、インクの乗り方、折り方や箔押しなどの特殊加工によって、五感に訴えかける豊かな表現が可能です。ページをめくる順番や見開きのインパクトなど、固定された誌面ならではの体験を設計します。

3. 色の表現方法

◆Webデザイン (RGBカラー)

光の三原色(赤・緑・青)で色を表現します。PCやスマホのディスプレイ上で色を再現するため、鮮やかで明るい表現が得意です。

◇紙デザイン (CMYKカラー)

色の三原色(シアン・マゼンタ・イエロー)に黒(キープレート)を加えたインクで色を表現します。印刷物で色を再現するための方法で、RGBに比べると少し落ち着いた色味になります。

特徴を比較

Webデザイン紙デザイン
表現力動き・動画・音紙の質感・加工
更新性変更可能・リアルタイム更新一度印刷すると変更不可
レイアウトレスポンシブ(可変)固定されたサイズ
体験能動的(操作して探す)受動的(目に入る情報)
目的行動につなげる記憶に残す

デザインのポイント

どちらにも共通するデザインの基本は、「情報を整理し、見やすくすること」です。

これらを意識するだけで、Webでも紙でも「見やすい・伝わる」デザインに仕上がります。


目的に合わせた最適なデザインを

Webと紙、それぞれに得意なことや表現方法が異なります。
大切なのは、「誰に、何を伝え、どう行動してほしいか」という目的に合わせて、最適な媒体とデザインを選ぶことです。弊社ではWebサイトの制作はもちろん、パンフレットや名刺などの印刷物までトータルでサポートいたします。

「Webも紙もまとめて相談したい」
「うちのサービスに合うのはどっちのデザインだろう?」

そんなお悩みに最適なデザインをご提案しますので、ぜひお気軽にご相談ください。