投稿日:2025.05.26 更新日:2025.05.26

Cookie(クッキー)とは?仕組みについてわかりやすく解説

Cookie(クッキー)とは?仕組みについてわかりやすく解説

最近Webサイトを閲覧していると、このようなメッセージを見たことある人が増えたのではないでしょうか?

急に出てくるこのメッセージ少し怖いですよね・・・。

「このメッセージはなぜ表示されるの?」
「なぜ同意が必要なの?」
「同意するとどうなるの?」

などの疑問が出てくるかと思います。
結論、同意しても大きな問題はありませんが、同意をするWebサイトには注意が必要な場合があります。
詳しくは後ほど解説いたします。

今回はこれらの疑問点とCookieの仕組みについて解説していきます。

Cookie(クッキー)とは?

Cookie(クッキー)とは、Webサイトを閲覧した際にブラウザに一時的に保存される小さなデータのことです。
主にユーザーのアクセス日時や回数、行動履歴(どのボタンをクリックしたか、どんな商品を検索したか)などが保存されています。

Cookieの由来:お菓子から?実は…

Cookieの由来は諸説ありますが、お菓子のクッキー!・・・からではなく、
昔からあるコンピュータ用語のMagic Cookie(マジック・クッキー)からきていると言われています。

Magic Cookieが昔のプログラミング技術から現在のWeb技術に応用された際に、
より親しみやすい名前としてCookieと呼ばれるようになったようです。

その他にも由来がありますので、さらに深く知りたい方は調べてみると面白いかもしれません。

Magic Cookie(マジック・クッキー)

ユーザーとプログラムがやりとりする際に一時的に使われる識別子のようなもの。
例:コンサートの「再入場チケット」のようなもので、一度受け取ればそれを見せることで同一人物だと分かる仕組みに似てます。

何のために使われる?Cookieの便利な役割

CookieにはユーザーのWebサイトの閲覧情報や設定などが保存されています。
これを利用することで、ユーザーが毎回同じ情報を入力したり、設定を繰り返し行ったりする手間などを省くことができます。

具体的には次のような目的で利用されています。

  • ログイン状態の維持
    一度ログインすれば、Webサイトを閉じたり、別のページに移動したりしても、再ログインの手間を省いてくれます。「ログイン状態を保持する」といった機能は、Cookieのおかげで実現しています。
  • 設定の保存
    Webサイトの表示設定(言語設定、文字サイズ、テーマなど)をCookieに保存することで、次回アクセス時にもユーザーの好みに合わせた表示にしてくれます。
  • ショッピングカートの中身を保存
    オンラインショッピングでカートに入れた商品を一時的にCookieに保存することで、他のページを見ている間もカートの中身を保持することができます。
  • アクセス状況の解析
    Webサイトの運営者は、Cookieを使ってどのページがよく見られているか、ユーザーがどのようにサイト内を移動しているかといった情報を集め、サイトの改善に役立てています。

なぜ同意が必要なの?プライバシー保護の観点

ユーザーのアクセス情報などを一時保存するCookieはユーザーやサイト運営者にとって便利ですが、他の情報と照合することで個人を特定できるためプライバシー侵害の懸念があります。
この点についてユーザーの情報を同意なしで保存してもよいのだろうか?とプライバシーの観点から問題視され、Cookieの情報を使用するWebサイトではユーザーの同意が必要となりました。

Cookieの仕組みと同意の必要性:ここまでのまとめ

ここまでCookieの基本的な仕組みと同意が必要になっている背景について解説してきました。
CookieはWebサイトを便利にする一方で、ユーザーは同意を行うサイトには注意が必要なことが理解いただけたかと思います。
最後に、一例としてユーザーが『同意』ボタンを押した後、ブラウザの内部で行われている処理についてご紹介します。

同意後の処理の流れ

1.同意状態の記録を保存

まず、ユーザーが「同意」ボタンまたは「拒否」ボタンを押した場合、
同意状態の記録をCookieとして保存します。

  • 「同意」ボタンを押した場合
    WebサイトはユーザーがCookieの利用に同意をしたという情報をブラウザに保存します。
    これを同意Cookieと呼ばれます。
  • 「拒否」ボタンを押した場合
    WebサイトはユーザーがCookieの利用に同意しなかったという情報をブラウザに保存します。

2.同意状態の有効期限を設定

同意状態を記録するCookieには有効期限が設定されており、ユーザーが同意または拒否した日付を記録して有効期限を設定します。
これは一定期間が過ぎると再度同意が必要となります。

  • 有効期限の設定について
    Webサイトのプライバシーポリシーに基づいて、数日から数ヶ月程度の有効期限が設定されることが一般的です。
  • 再同意を要求する場合
    有効期限が切れた場合や、プライバシーポリシーが更新された場合などには、Webサイトは再びユーザーに同意を求めるメッセージを表示します。

3.同意に基づいたCookieの利用を開始

同意状態を記録したCookieが保存されると、次に同じWebサイトにアクセスしたとき、前回同意した種類のCookieを利用できるようになります。

  • 初回同意の場合
    同意Cookieが保存された直後から、Webサイトは同意に基づいて様々なCookieを設定し始めます。例えば、言語設定Cookie、ショッピングカートの内容を保持するCookie、アクセス状況を分析するためのCookieなどが設定されることがあります。
  • 再訪問した場合
    以前に同意済みで同意Cookieがブラウザに残っている場合、Webサイトはユーザーが過去に同意した内容を読み取り、それに従ってCookieの利用を継続します。
  • 拒否した場合
    Webサイトで使用されているCookieのなかで同意が必要なCookieの利用を制限します。

4.Webサイト上の見た目を更新

ユーザーがCookieの利用に「同意」または「拒否」をクリックした場合、1〜3までの内容に沿ってCookieの使用を制限したのちメッセージを非表示にするなどWebサイト上の見た目が更新されます。

以上がCookieの利用に対してユーザーが同意・または拒否した場合にブラウザの内部で行われている仕組みでした。

同意を撤回したい場合は?

多くのWebサイトでは、同意した後でも設定画面やプライバシーポリシーのページなどから、Cookieの使用に関する同意を撤回できる仕組みを提供しています。

また、ブラウザの設定からCookieの情報を削除することもできます。
削除の仕方についてはご使用のブラウザごとに異なるので、気になる方は調べてみるのもよいかもしれません。

※ブラウザのプライベートモードを使用するとCookieは一時的に保存されますが、Webサイトを離れた際に自動的にCookieが削除されます。
Cookieを長期的に保存されたくない場合はプライベートモードで閲覧するのがよいでしょう。

まとめ

今回はCookieの仕組みについて解説しました。
Cookieには閲覧情報や設定情報などユーザーにとって重要な情報が保存されます。
直接的な個人情報ではありませんが、他の情報と照合することで個人を特定できる情報のため、
同意をする際には信頼できるサイトなのか慎重に判断する必要があります。

『TRAFFICS』では、「Entry Box」を使用する際にCookieを利用しております。
その際に保存される情報や個人情報については、プライバシーポリシーに基づいて厳重に管理を行っております。

「Entry Box」の機能についてはこちらのブログ記事をご覧ください。
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